どのようなものか?
昔の女性は、毎日着付けをし、着物を上手に着ていました。
しかし、今の現代では冠婚葬祭や、大きな行事、習いことなどでしか着物を着るという機会が少なくなってきています。
日本女性の凛とした姿を象徴し、美しくしてくれる着物にはとても素敵な魅力があります。
団体や教室で認定されるスペシャリストとそて2009年より、国家資格となった技能士があります。
着付けの実践的なテストと思われる方も多いと思いますが、実技試験以外に、学科試験も出題されます。
学科試験では、日本古来の文化である着物についての深い知識が問われます。
着物の歴史や、素材などに関するものから、着物につきものの和装の小物の知識。
帯の結び方にも、さまざまな形があります。
着る年齢や、着物の形状、柄など、それぞれに合った形があるのです。
着付けというものに対する心得など、精神的なことについても問われます。
ただ服を着せるだけではなく、着物と同様、着付けという作法も日本の文化だと考えると出題内容にも納得がいくでしょう。
実技試験では、着付けそのものの実践の審査を行います。
着物の種類は様々で、「振袖」「留袖」「訪問着」など
1級では9種類。2級では5種類の着物に対して、制限時間内に美しく着付けを行えるか審査されます。
技能士とは
技能士は、年齢や性別に関わらず誰でも受験することはできますが受験するには着付けについて一定の実務期間を経験していることが条件となります。
実際、資格を受験する方は、ある程度、着物教室で学ばれた方が多いので2級については実務期間は免除される方が多いです。
1級については、教室での修行期間があっても、実務期間は免除されず最低でも2年間の実務経験が必要となります。
日本和装教育教会で主催されている着物プロスペシャリスト認定資格の場合は受験は特にありませんが、団体が主催している講座に参加する必要があります。
受験内容については、着付け技能士の資格と同様、学科での知識と実技の試験となります。
きものコンサルタントという資格もとても興味深い資格です。
きものコンサルタントとは、その着物を着る人の色々な趣味・好みや個性を引き出して、コーディネートして、着こなし術やメイク法、さらにはヘアスタイルまでトータルでアドバイスをしてあげる資格です。
さらには、礼法や着物の大切な文化を教える指導者としても活躍します。
大手百貨店や、デパート着物専門店、結婚式場や美容室など活躍できる場所は多岐にわたります。
そして、資格を取得した団体の講師となることもできるのです。
将来的にフリーでの活動も見込めます♪
芸能関係や、マスコミの和装スタイリスト、ショーやパーティー舞台などの着付けをプロデューすするなど、とっても需要の高い資格といえます。